“if”について第2回目は、条件を表す接続詞としてのifです。If節とも呼ばれるやつです。
前回の仮定法は、実際にはあり得ない事実を表現するときに用いる表現でした。
今回はもう少し簡単な場合で、今は違うけれども、もしかしたらあり得るかもしれないという条件や仮定を表す場合に使います。
「もし○○だったら▲▲だ」のような表現です。
例文を見てみましょう。
I will buy it if you can discount a little more.
「もう少しだけ値下げしてくれるなら買うよ。」
canが現在形ですね。もうちょっとだけ値下げしてもらうというのは、お店側の事情によっては可能かもしれないからです。
もちろんこれが、エルメスやらヴィトンやらハイブランドの高価なバッグとかお財布を$1だったら。。。なんてものは偽物でもない限り普通はあり得ませんので、仮定法を使って構いません。むしろ、”If you can make it $1, I will buy.”などと言っても相手に「お引き取りください」と言われて終わりです。
ifがつく方の文のかたまりは現在形で、つかない方の文にはwillなどをつけます。そうなったらなら、こうするよ(こうなるよ)といった感じですね。
「時や条件を表す副詞節の中で未来のことには現在形を用いる」という一見難しいルールを文法の参考書で目にしたり学校の授業で耳にしたことがあるかもしれませんが、これのことです。難しく考えずに仮定法ではない、条件を表すifとかwhenを使ったときは未来のことでもwillを使わないとなんとなく覚えておけばOKです。
ちなみに、文の順番を入れ替えることもできます。
“If you can discount a little more, I will buy it.”
英語は結論を先に伝えたいという性格を持っていますので、「買うよ」という一番大事な部分を先に言うのですが、上の文のように入れ替えても問題ありませんし、実際によくこういう順番での表現も見かけます。
ネイティブスピーカーの英文法 英語の感覚が身につく [ 大西泰斗 ]